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いまひとたびのタイへ【東南アジア旅行記①】
アユタヤ遺跡でストリートファイト!【東南アジア旅行記②】
飛行機に乗ること約1時間。隣と前の席の人がなんと日本人で、いろいろとお喋りしていたらあっという間に到着。一人は東南アジアを周って、そのあとバングラデシュに行く予定とのこと。彼は無事にたどり着いたのだろうか…。
こちらがシェムリアップ空港。僕が訪れた空港の中で一番こじんまりとした空港だった。飛行機から降りたらそのまま滑走路を歩いて入国手続きへと進む。
カンボジアは、東南アジアで数少ない観光ビザ(査証)が必要な国で、入国審査とともにビザも発行してもらう。金額は30ドル。日本で事前にビザを取ることもできるが、手続きが煩雑なので圧倒的に現地でビザを取得するのをオススメしたい。
無事にカンボジアへ入国を果たし、とりあえずホテルへチェックインをしようとタクシーを探す。しばらくうろちょろしていると、タクシーの運転手らしきお兄さんが声をかけてきた。とりあえずホテルへ行きたい旨を伝え車に乗せてもらうことに。
しばらく走らせていると、「ここのホテルはチェックインまでまだ全然時間がある。だからこれから良いところに連れて行ってあげよう」そんなようなことを言い始めた。さすがに目的地も分からないままついていくのは怖かったので、どこに行くのか尋ねると、「ベンメリア宮殿」という遺跡らしい。
「ラピュタ、ラピュタ」というのでスマホで調べてみると、確かに「天空の城ラピュタ」のモデルになったと噂されている場所のよう。
チェックイン時間の件が本当か怪しかったが、とりあえず連れて行って!と言うと、「オッケー!じゃあ交通費で100ドルね!」と言われる。その瞬間すべてを理解したが、途中行きたいところがあったら寄ってもらうという条件で、渋々OKした。
どのくらい時間がかかるのか尋ねると、約1時間半くらいということだったので、まずは近くで腹ごしらえしたいと伝える。
近くのお店で食べたチキンカレー。ごはんの盛り方が独特。そういえばタイでカレー食べなかったなぁと、そんなことを思いながら食べ進める。ココナッツがふんだんに使われていて少し甘めだった。おいしい。
ごはんを食べ、再出発。お腹いっぱいということもあり、タクシーの中ですやすやと眠る僕。今思うと何もされなくて良かった…。
「到着したよ!」と起こされたが全然遺跡が見えない。「あそこでチケット買うんだよ」と5ドル払ってチケットを購入。
「俺ここで待ってるから適当に観光してきな!」と送り出され、いざベンメリア観光へ。
チケット売り場からの道。全然遺跡が見えないが真っ直ぐ進む。
ようやく遺跡らしきものが見えてきた。ただ入口が分からない…立て看板もない…。とりあえず入口を探すために周りを歩いてみる。
5分くらい探すも見つかったのはおっちゃんひとり。そのおっちゃんに「いま来た方向から中はいれるよ!」と入口の方向を教えてもらったが、全くそれらしき場所が見当たらない。
困っていると、僕の様子を見かねたのかそのおっちゃんが先導してくれることに。
ここが入口。え?瓦礫やん。
どうやらこの瓦礫を登る必要があるみたい。これはわからん。そして淑女の皆さんは歩きやすい靴で来ることをおすすめします!!
不安定な足場もなんのその。おっちゃんはサクサクと進んでいきます。
いや、めっちゃ歩くの早いやん…。(写真撮ってる場合じゃない)
ここがラピュタに似ているらしい。全体的な雰囲気は確かにラピュタっぽいのだが、ちょっとここは分からなかった…。
ベンメリア宮殿には、こういった瓦礫がたくさんあった。おっちゃん曰く、ポル・ポト政権下での爆撃によるものだそう。
合計1時間半以上おっちゃんのガイドで観光し、最後に記念撮影してもらい、帰ろうとしたところで10ドル要求された。(後でわかったのだが、このおっちゃんは普通にガイドの人だったらしい)
手持ちが大きい札しかなかったため、5ドル渡して解散。
その後またタクシーのお兄さんと合流し、ホテルへ連れて行ってもらう。翌日も案内してやろうか?という強引な営業にも謹んでご辞退させていただく。
カンボジアで滞在するホテルはこちら。「シャイニング・アンコール・ブティックホテル」2泊でおよそ5,000円。
チェックイン手続きを行っていると、奥から女の子(結構若そう。高校生くらいかな?)が歌いながら出てきた。受付の女の子(こちらも同じくらいに見える。結構かわいい)がくすくす笑っていたので、どうしたのか尋ねると、「お兄さんがかっこいい(ハンサム)だって」ということだった。
ハンサム?誰が?僕が?そんなこと日本で一度たりとも言われたことないぞ。タイのナナプラザでの出来事といい、もしかしたら僕は東南アジアではイケメンの部類なのかもしれない。
そんな壮大な勘違いをしながら、翌日のアンコールワット観光のツアーも予約しておいた。
1泊2,500円とは思えないこの綺麗さ。(もっと安いホテルはあったものの、ホテルは絶対に綺麗じゃないと嫌な性格が出てしまった)
シャワールームも綺麗。そして明日、このトイレに大変お世話になるとはこの時の僕はまだ知らないのであった…。
部屋に荷物を置き、ホテルの近くを散策することに。ただ、ホテルの周りには住宅ばかりで、観光客が入れるようなお店がなかったため、仕方なくホテル併設のレストランで晩御飯にした。
見まごうことなきチャーハン。味は美味しかったが、確か12ドルくらいだったはず。このあたりである事実に気づくのであった。
「カンボジア、物価そんな安くない」
流通通貨もドル(正式通貨はリエル)のため、しょうがない部分もあるだろうが、タイの安さと比べるとなんともがっかりしてしまう。
明日は朝早くからアンコールワットを見に行くため、今日は早々と眠りにつく。