ベトナム 東南アジア

ミーソン聖域、ホイアンで日本を感じる【東南アジア旅行記⑥】

以下の記事の続きとなっております。最初から読みたい方は以下リンクから。
いまひとたびのタイへ【東南アジア旅行記①】
アユタヤ遺跡でストリートファイト!【東南アジア旅行記②】
アンコール・ワットに行くつもりが…新たな遺跡へ連れていかれてしまう【東南アジア旅行記③】
アンコール・ワットからの日の出は最高?【東南アジア旅行記④】
ベトナム屈指のリゾート地、ダナンを旅する【東南アジア旅行記⑤】

Day6

今日は午前と午後で2か所回りたいのだが、ベトナムは交通網が発達していないためツアーに参加するか、タクシーで回る必要がある。

今回はできる限りツアーは使わないで自由に観光したかったので、ホテルでタクシーを呼んでもらった。ちなみに、ベトナムではタクシーのぼったくりが非常に多いため、基本的には「マイリンタクシー」という緑色の大手タクシー会社を使うのがよい。

運転手に行き先を伝えると、大喜びで車を走らせてくれた。ガム食べる?エアコン寒くない?などとめっちゃ気遣ってくれる。なぜ彼がここまで喜んでいるかというと、ベトナムでの平均年収は、地域にもよるが平均して400万ドン(約20,000円)。今回は1日でチップ含めて100万ドンくらい渡したので、彼は1日で月収の4分の1を稼ぐことになったのである。(もちろん、支払いは最後だが。)

信号待ちの時に知り合いと会ったのだろうか、窓を開けて談笑している。暑い、閉めてほしい。ただ、海外のこういったゆるい感じは結構好きなので良しとしよう。

1時間くらいで、ベトナムにある8つの世界遺産のうちの一つ、ミーソン聖域(ミーソン遺跡)へ到着。

ミーソン聖域は、ヒンドゥー教の遺跡で、1999年にユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されている。入場料は15万ベトナムドン(約750円)。

入場チケットを買って遺跡へと向かう。歩いていくことも可能だが、遺跡内はかなり広いため、シャトルバス(無料)を使って移動する。

朝イチで訪れたが、やはり世界遺産、結構人が多い(特に中国人観光客)。日本人は見た限り自分以外一人もいなさそう。確かにガイドブック(るるぶ)にも載っていなかった。

ところどころ崩れているのは、ベトナム戦争によってアメリカ軍B-52の爆撃により破壊されたものだそう。戦争は文化を破壊してしまうからやっぱり良くないね。

爆撃によりできたクレーター。あちこちに残っていた。

こちらはリンガとヨニ。それぞれ男性器と女性器を模したもので、東南アジアに行ったことがある方なら一度は見たことがあるはず。ヒンドゥー教の寺院などには、聖なるものとして祀られているから、エッチな目で見ちゃダメよ。

それにしても東南アジアはやっぱり暑い。午前中なのに汗だくで観光していた。適宜水分補給しないとマジで干からびる…。

売店でアイス食べながら休憩。その後入口近くの資料館へ。

資料館はなんと、ベトナム語、英語、日本語で説明が書かれていた。これは日本のトヨタ財団が遺跡の保護助成を行っていたからだそう。

また、タクシー運転手のお兄さんはこのあたり出身だそうで、日本人がミーソン聖域に興味を持ってくれて、来てくれたことが嬉しいと言ってくれた。そう言われるとこっちも嬉しくなって、お互いたどたどしい英語で(時にはGoogle翻訳を使いながら)いろいろ話すことができた。

ミーソン聖域以外にも、この時代の遺跡があり、ホイアンへの道すがら寄ってくれた。

こういう経験は個人旅行ならではだなぁと思う。

途中で昼食を終え、ホイアンへ到着。運転手のお兄さんから、「どのくらいで戻ってくる?」と聞かれたので、とりあえず「日没まで」と答えると、「めちゃくちゃ長いやん!」と驚かれた。

それもそのはず、今なんと13時なのである。ただ、「もっと早く戻ってきた方がいい?」と聞くと、「大丈夫!そこらへんで寝て待ってるから」と。

しかも観光中はメーター切っててくれるので、いくら待たせてもタダなのである。めちゃくちゃ優しい…。

駐車場からホイアン入口はいってすぐに、フルーツ売りのおばちゃんが寄ってきた。写真を撮ってくれと。写真を撮るとフルーツ買わされるので、不要な人は無視するように。

ちなみに僕は写真を撮ったにも関わらずフルーツは断った。ごめんねおばちゃん…。

ホイアンと言えば来遠橋(日本人橋)!この地に住み着いた日本人が架けたとされており、ホイアンのランドマークとなっている。

港町なだけあって、ボートで移動している人も多く見かけた。観光客用の貸しボートみたいなのもあったが、一人でボートに乗っても寂しいだけなので断念。

ホイアンの街並み。観光名所なので沢山の観光客がいたが、街自体はかなりゆったりとした雰囲気でとても心地よい。

中国人が集う福建会館。ホイアンで最も豪華な場所。ちなみにホイアンを散策すること自体は無料だが、こういった場所を観光するためには事前にチケットを購入する必要がある。チケットは12万ドン(約600円)で5か所観光することができる。

しばらく観光したところで、歩き疲れたので、路地裏にあったカフェで休憩&今後の計画を練ることに。

場所柄なのか、人も少なく落ち着いた雰囲気で過ごすことができる。

飲み物はもちろんベトナムコーヒーを注文。するとなぜか一緒にジャスミンティーも付いてきた。喉が渇いていたのでありがたい。

初ベトナムコーヒー。一口飲んでみる。めちゃくちゃ苦い。ブラックコーヒーを5倍くらい濃くした感じ。

あまりの苦さにしかめっ面をしてしまった僕を見て、笑いながら店員さんが混ぜて飲むんだと教えてくれた。

とりあえず混ぜる前に白い部分を少しすくってみる。練乳だ。後で調べて分かったのだが、フランス植民地時代のベトナムは冷蔵庫がなく、牛乳の保存ができなかったため、代用品として練乳(コンデンスミルク)を使ったのだという。

最後に全部かき混ぜて飲んでみる。ほろ苦さと甘さがうまくマッチしていて、とても美味しい。見た目はカフェオレだが、全然違う。ジャスミンティーはもちろん美味しかった。

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